福島工業高等専門学校 様

FXC

福島工業高等専門学校

 福島県最大の面積と人口を誇るいわき市は、多彩な観光資源があり、四季を通じて楽しめるリゾートとして多くの観光客に親しまれています。そんな活気溢れるいわき市にふさわしい「福島工業高等専門学校」は、東北地区で最初の国立高等専門学校として、昭和37年に開校した歴史ある高等専門学校です。
 学科は、機械システム工学科、電気電子システム工学科、化学・バイオ工学科、都市システム工学科、ビジネスコミュニケーション学科、専攻科、一般教科の7学科で編成されており、約1,000名の学生が在籍しています。

磐陽寮

 福島工業高等専門学校には、遠隔地から入学する学生に向けた寮「磐陽寮」が完備されています。
 磐陽寮は、規律ある集団生活を通してお互いを敬う気持ちを育てることを目標とする「教育寮」であり、勉強のみならず、寮という集団生活を通じて得られる仲間との協調性や離れて暮らす親への感謝など、豊かな「人間性」を育んでいます。
 磐陽寮は、学校敷地内の独立した5棟からなっており、約200名の学生が寮生活を送っています。今回、学生が暮らす約170部屋に情報コンセント型無線LANルータ「AE1051PE」をご導入頂きました。

導入背景

各部屋に設置されたAE1051PE

 以前より、寮では他社製の据え置き型の無線アクセスポイントを利用していましたが、機器の老朽化もあり、学生から「インターネットが繋がらない」などの声が多くあがっていました。
 学校側が用意した学習用コンテンツの利用や、学校生活をより充実させるためには、インターネットは必要不可欠であり、学校では学生の声を受け、新たな無線アクセスポイント導入の検討へ至りました。

AE1051PEご選定のポイント

  • 2.4GHz帯と5GHz帯を同時利用可能であること
  • 上記無線と有線LANポートも併用可能であること
  • 各部屋内に無線アクセスポイントを設置することで、学生が確実に無線LANを利用できること
  • 無線アクセスポイントの存在を意識しないデザイン性であること
 リプレイスにあたり、㈱中松商会と㈱リンクスが事前に電波調査を実施、電波状況を確認した結果、電波干渉の対策として有用な5GHz帯を優先的に利用することを決定しました。
 一方、5GHz帯を利用できない端末を考慮し、個別に2.4GHz帯の設定も行いました。
 ㈱中松商会と㈱リンクスからは「設定画面が分かりやすく、一括の設定変更も可能なため、運用管理性、拡張性に優れている」と評価頂きました。
 また、学生の部屋には、すでに有線LANケーブルが敷設されていた為、AE1051PEのように無線機能のみならず、有線LANポートも併用して使用できる点も選定のポイントでした。
 その他、各部屋の壁に無線アクセスポイントを埋め込むことにより、確実に無線が使用できる環境でありながら、部屋に設置しても存在を意識しないデザイン性も評価頂きました。

導入製品

24ポート 10/100/1000Mbps
管理機能付ルーティングスイッチ
FXC9324XG
1台
IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠
情報コンセント型無線LANルータ
AE1051PE
169台
ネットワーク機器集中管理用
ソフトウェア
FSW-CONFIG2
2台
Giga SFP モジュール
MGB-SX
8台
16ポート 10/100/1000Mbps
PoEギガイーサネットL2スイッチ
FXC5218PE
3台
24ポート 10/100/1000Mbps
PoEギガイーサネットL2スイッチ
FXC5224PE
14台
8ポート 10/100/1000Mbps
管理機能付レイヤ2スイッチ
FXC5210
4台

導入後の効果

 2019年4月の運用開始から約1年が経過し、現在の様子を取材させていただきました。
 現地ご担当者様より、「以前のインターネットが繋がらないなどの不具合が解消され、快適に無線LANを利用できている」と話をお伺いすることができました。
 福島工業高等専門学校では、学生自らがホームページを作成するなど自主性を重んじる教育活動の取り組みも行っておられます。今回行った無線環境の整備が、教育活動の支えとなり、学生たちの学校生活をより充実するものへと繋がってゆけば幸いです。

管理棟に設置されたFXC9324XG

ネットワーク構成図

PROFILE
福島工業高等専門学校
  • 所在地:〒970-8034 福島県いわき市平上荒川字長尾30
  • 開校:昭和37年
  • 生徒数:約1,000名
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